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施工事例

新宿区*意外と難しいパイプ交換

2021.10.25 その他工事外壁リフォーム雨樋工事

●リフォーム中の配管の亀裂を修理

 


今回は某大手リフォーム会社様からのご依頼です。

大きな物件をリフォーム中に配管の亀裂を発見し、弊社にご連絡をいただきました。
外壁の塗装工事を進めている工程で配管から漏水があり、配管に亀裂があるのを発見したそうです。外壁を壊さずに配管パイプを交換してほしいというご依頼でした。

✳︎場所/新宿区
✳︎工期/1日
✳︎予算感/3万円程度(作業代+材料代)※別途技術料が必要な場合あり    
✳︎実施概要/外壁を壊さずに配管パイプの交換

 

 

●地味に見えるが、難しい作業

 

リフォーム中に亀裂があるのが分かったのだから、配管を交換すればいいのでは?と思われるかもしれません。ところが、そんなに簡単なことではないのです。

 

 

【難しい理由①】「エルボ」の付け根を切断すると…


配管のパイプを交換するためには、L字型に曲がった「エルボ」という部材の付け根を切断することになります。

もしこの付け根を切断した場合、外壁から2センチくらいのパイプだけが残ることになります。

2センチにも満たないパイプが突き出た状態では、新しい「エルボ」を接続部分までキッチリと接続することはできません。

 

 

【難しい理由②】配管を全て交換すると…


それならば、配管のパイプを全て交換しようとすると、配管の詰まっている外壁を解体しなければならなくなります。

解体はかなり奥の方まですることになるので、大工事です。

これでは「外壁を壊さずに」というご依頼内容に沿うことができません。

 

 

 

 

●今回の施工のポイント

 

外壁を壊さずに、必要最小限の部分のみの交換で済むように施工するのが今回のポイントです。
配管パイプは古いものなので、脆い状態です。
微妙なタッチで慎重に進めていかないと、うまくいきません。
そのため、道具はいつもの「カッター」「スクレイパー」などに加え、普段は板金屋が持っていない「バーナー」を使いました。

 

 

●パイプの接合面を剥がす作業


真っ直ぐのパイプとL字型パイプ「エルボ」のつなぎ目は通常接着剤で付いています。

そして、パイプとパイプのつなぎ目のプラスチックを溶かして頑丈にしてあります。

ですから、剥がすのは非常に大変です。
ほんの僅かずつパイプを炙り、少しずつ温めていき、カッターやスクレイパーを使いながら、鋸で削っていきます。

その後、削った部分の様子を見ながら接着部分のみに刃を入れて、直行のパイプを傷つけないように剥がしていきます。

 

 


とても繊細な作業でしたが、このように綺麗に交換・接合ができました。

作業に集中しすぎて写真を撮り忘れてしまったため、完成写真のみとなってしまいました。

 

◆◇◆同様の施工をご検討の方へ!◆◇◆


この作業は、失敗をしてしまうととても大掛かりな工事になってしまいます。

依頼をする場合には、経験豊富なところか手先の器用な方にお願いすることをお勧めします。
弊社では、今回の作業を契機に他の現場でもご依頼をいただくようになりました。
住宅用の雨樋など、薄いプラスチックでも対応することができますので、ぜひご依頼ください。

 



企画・構成:松永 亨 

文章:AnyMaMa編集部

 

松永 亨

”あったらいいな”をテーマに、さいたま市で株式会社プラウドという板金工事業を創業しました。

九州は熊本出身で、元は船乗り(漁船ではありません、航海士です)で商社出身の工事業には珍しい経歴です。

建築資材の商社に勤務したことで、建築業界の人と人のつながりの強さと、心意気、そして想いを形にすることの大変さと、協力しあって作ることの楽しさに触れ、工事業を創業しました。

趣味は、座禅とビリヤード、車とドライブです。

 

 

 

 

 

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